クラフト・ジンによく合う本場おつまみ5選

スコットランドでは近年、手作りで少量生産の「クラフト・ジン」が人気を呼んでいます。高品質のクラフト・ジンは、単独で飲んでももちろん美味しいのですが、せっかくならばおつまみとの相性を考えて、ジンの美味しさを倍増、いや相乗効果で4倍にしたいものです。

 

クラフト・ジンは、フルーツ、ハーブ、スパイス等のボタニカル(植物)で個性的な香りをつけており、おつまみにも同じ香りを用いると相性が高まります。またジンの代表的な楽しみ方であるジン・トニックは、フライや魚・肉の脂等をさっぱりリフレッシュしてくれる効果も。さあ、早速オススメの5品をご紹介しましょう。

 

【ジン専門バーおすすめ】

ジン入りタルタルソースで食べるフィッシュ&チップス 

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スコットランドはイギリス連合国の一部。そのイギリスの代表的なつまみといえば「フィッシュ&チップス」。スコットランド人もこの揚げ物が大好きで、専門店のみならず、パブ、カフェ、レストラン、どこで食べてもカリッカリに揚がった美味しいものが食べられます(イギリス飯はマズイという噂もあるが、本当に美味しい!)。

 

フィッシュ&チップスには、モルト・ビネガー(麦芽酢)と塩をかけて食べるのが一般的ですが、ジンとの相性を考えるなら、ジンを加えたタルタルソースがおすすめ。さあ、カリッカリのフィッシュ&チップスにタルタルソースをつけて、シュワッシュワのジン・トニックで流し込んでみましょう。揚げ物とタルタルソースの組み合わせなのに、意外と脂っぽさを感じさせません。繊細な舌を持つ日本人をもとりこにすること請け合いのイギリス飯!

 

【酒屋おすすめ】

マティーニから発想した、オリーブの酢漬け

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「ジンと一緒に食べるおすすめは何ですか?」とスコットランドの酒屋さんで質問したところ、「スコットランド人は、最初の一杯目にジン・トニックを飲むから軽いつまみ、例えばオリーブが良いんじゃないかな。」考えてみれば、ジンをベースにした代表的なカクテル・マティーニには必ずオリーブが入っています。これは間違いありません!

 

まずはジン・トニックとペアリング。酢漬けの酸っぱさが飲むスピードを加速。ジン・トニックがすいすい喉を通っていきます。

 

続いてストレートのクラフト・ジンと。オリーブの香りは、豊かなフレーバーのクラフト・ジンとぴったり。またジンはストレートだと40度以上のアルコール度数を持つが、オリーブは口直しとしてもぴったり。オリーブ、ジン、オリーブ、ジンと永遠のループになりそうな危険な組み合わせ!

 

【ジンメーカーおすすめ】

胡椒風味のスモーク鯖

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スコットランドの鯖は、脂が乗っていて美味。スーパーではスモークされた鯖が真空パックになって売られていて、冷蔵庫の常備品にもなる重宝な一品。味付けはプレーン、唐辛子等ありますが、ジンには胡椒味のスモーク鯖がおすすめ。

 

このスモーク鯖はあらかじめ調理されており、オーブンまたは電子レンジで温めるだけで食卓へ。オーブンで温めるならば、ズッキーニやプチトマトなどの野菜を一緒にグリルすると、野菜も摂れてさらにヘルシーになります。

 

さあ、ジン・トニックと一緒に召し上がれ。鯖の脂をジン・トニックがさっぱりとリフレッシュ。胡椒の風味は、豊かなフレーバーのクラフト・ジンとぴったり。クラフト・ジンの懐の深さをあらためて気付かせてくれるフードペアリングです!

 

【ジンメーカーおすすめ】

香り高くて塩っ辛い、熟成チョリソー

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「チョリソーは、スペインでは?」そんな声も聞こえてきそうですが、スコットランドは欧州の一部であり(欧州から離脱する「ブレグジット」前は関税もかからない)、スーパーには欧州産の食材がたくさん並んでいます。美味しさを追求するために、地の利を利用しない手はありません。

 

クラフト・ジンメーカーがおすすめするのが熟成肉。有名なところがチョリソー。チョリソーを少し調べてみると、塩辛いという意味のラテン語が由来であり、塩っ気はアルコールのお供にぴったりです。そんな塩っ辛いチョリソーには、香辛料も豊富に含まれているため、香り高いクラフト・ジンの相棒として最高の簡単おつまみなのです。

 

【英国大使館シェフおすすめ】

これぞ王道!スコティッシュ・サーモン 

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Scottish development international提供

 

見た目は綺麗なオレンジ色、舌ざわりはまるでとろけるようなスコティッシュ・サーモン。脂が良質で、その証拠にSashimi Quality(刺身で食べられるほど新鮮な状態)と謳い、売られているほど新鮮で高品質。そんな良質なサーモンを食べるのなら、やはり良質な酒。スコットランドのクラフト・ジン以外に選択肢はありません。

 

サーモンは刺身用をマリネにして楽しんでみましょう。マリネ液にはジンを大さじ一杯ほど加えて。クラフト・ジンのフレーバーには柑橘系が用いられていることが多いので、レモンをサーモンに一絞りしたり、グレープフルーツをサーモンに乗せて食べるのもGood!そしてジン・トニックにも、同じ柑橘を加えて楽しみましょう。サーモンはさっぱりと、ジン・トニックの香りはさらに高まり、柑橘系つながりで食べ物と飲み物の相性は抜群です!