意外とおトクなクルーズ旅のススメ

クルーズと言えば、 日本人にとって高嶺の花という印象が強いかもしれない。あるいは 定年退職時に受け取る一時金で楽しむ、 一生に一度の旅、と言ったところだろうか?私は、この夏、 主に北欧を旅するスカンジナビアクルーズに参加したのだ が、上とは全く違った印象を持った。 決して大金を使って参加するものではなく、普通に参加する、おトクな旅という印象だ。

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【参加したクルーズ旅の概要】

私が参加したクルーズは、デンマーク・コペンハーゲンを乗船地に、 スウェーデン・ストックホルム→エストニア。タリン→ロシア・サ ンクトベテルブルグ→フィンランド・ヘルシンキに立ち寄りながら、コペンハーゲンへ戻る8泊9日の旅。サンクトベテルブルグのみ2日で、他の寄港地は 1日ずつ。どこにも寄港しないクルーズのみの日が2日あった。

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それぞれの寄港先には朝7:00~8:30に着港して、各地で下船。それぞれのスタイルで15:00~17:00位まで観光を楽しむ。2日間滞在するサンクトペテルブルグを除き、滞在時間が10時間を満たないため駆け足観光という印象は免れないが、 多くの寄港地に寄るのだから、ある意味、仕方ないかもしれない。

 

【寄港地観光をサポートするエクスカーション】

未知の土地を、個人で観光するのが難しいと考える人のために、クルーズ会社は様々なエクスカーション(遠足)を用意している。 エクスカーションに参加するためには、 基本のクルーズ参加費以外に別途お金を支払わなければならない。 私はロシア・サンクトベテルブルグのみエクスカーションを利用した。

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【エクスカーションの長所と短所】

・長所とは:➀ビザ取得をする手間が省ける (ビザは必要ない国もある)➁ガイドが良かった(特にエルミタージュは巨大な施設のため、数時間で効率的に回ることは難しいが、ガイドつきで効率よく楽しむことができた)

・短所とは:➀高いエクスカーション代金 ➁自由に観たいものが選べない*自由に選べるプライベートエクスカーションという選択肢もあるが、バカ高い

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ロシアを訪れるには観光ビザを取得する必要があるのだが、エクスカーションへの参加者だけは、ビザ取得が免除されるからだ。他の寄港地については、日本人はビザ取得の必要がなかったため、 自分の足と公共バス・ フェリーを利用して移動しながら、リサーチの上で寄港地の観光を楽しんだ。

 

【クルーズ旅がおトクと感じる大きな理由:オールインクルーシブな旅】

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クルーズ料金は、宿泊費の他、朝・昼・夜の三食など、クルーズ中の基本的な部分が全て込みで設定されている。さらにアルコール飲み放題パッケージもあり、これはビール、ワイン、 ウィスキーなどのベーシックなドリンクならば、 心ゆくまで楽しめるというシステム。 私は飲むのが好きなのでこのシステムを選んだのだが、金額を気にしながら飲むのも落ち着かないので結果的には正解だったと思っている。

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【もう少し詳しく、食事の話】

私たちのクルーズは、朝と昼はビュッフェスタイル。食事内容は多岐にわたるもので、特に嬉しかったのは、 魚料理の豊富さ。スカンジナビアを旅するクルーズらしくサーモン、ニシンは毎日提供されていたため、普段以上に魚料理を楽しんだかもしれない。

 

そして夜はコース料理。前菜、メイン、デザートの3品コースで、日本人にとっては、かなりガッツリな内容と言えるだろう。さらに前菜、メイン、 デザートともそれぞれ6種程度から選べるため(うち3種は日替わり)、特に不満を感じることはなかった。ベジタリアン、 ビーガンにも対応できる食事内容はさすがインターナショナル。味付けは?というとクラシックフレンチ寄り。日本人には少し重いかなと思ったため、2日目から魚や野菜料理を中心にオーダーすることを心がけ、全体的には満足の行くディナーとなった。

 

ある日のディナー写真(前菜はエビのフリッター、メインはサーモンのソテー、デザートはピーカンナッツタルトの他、コーヒー)

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追加料金が必要なのだが、他にステーキ専門店、 日本料理店などの選択肢もある。 毎日同じ店に通うのは飽きるという方や、 たまには贅沢したいという方のためにありかもしれない。


【フレンドリーな接客】

クルーズ中は、レストランや部屋のお世話がかりとなるアシスタント、 バーテンダーなど、沢山の人にお世話になる。 そのほとんどの人が大変明るく、フレンドリーな対応だったが、 これはクルーズの満足度を高めてくれた。

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ある夜、ディナーから部屋に戻ると、 面白いサプライズが用意されていた。 ベッドの上にタオルで細工された動物。しかも、 タオル動物の顔の上に、私のメガネが! そして翌日は旦那のサングラス!こんな遊び心溢れる仕掛けも、クルーズの旅をより楽しいものにしてくれた。

 

【旅を盛り上げる様々なエンターテイメント】

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8泊9日というクルーズの旅を飽きさせない様々なエンターテイメントが用意されている。子供には、映画の上映、女性にはスキンケアの講座、 男性には腹をスッキリ見せるエクササイズ講座、 ワイン好きにはワイン講座、社交ダンスが好きな人のためのダンス講座等々。 一日にいくつものエンターテイメントがある。

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多くの乗客が参加するエンターテイメントがある。それは、クルーズ2日目の船長によるウェルカムパーティーだ。 乗客にはシャンパンが振る舞われ、 船長がクルーズの各責任者を紹介し、 最後に面白いダンスショーが披露される。クルーズへの期待感を煽るキックオフ的な催しだ。 乗客はそれぞれのオシャレをしてのぞんでいたので、私達は日本式に浴衣でのぞみ、ご好評を頂いた。

 

【さらにクルーズ旅がおトクと感じる大きな理由】

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各寄港地の食事は、割り切ってカフェでお茶 or 軽食程度で済ませた。 クルーズの中の食事がハイカロリーの為、外ではカロリーコントロールしたいという事情もあるのだが、今回訪れた北欧は物価が高い。比較すると、 ストックホルムやヘルシンキの物価は日本の2~3倍程度の為、クルーズの外では節約した。

またクルーズは、時間的に効率的な旅。移動中にご飯を食べたり、 シャワーを浴びたり、睡眠を取ったり、移動しながらに、色々なことを済ませることができる。時間的に効率がいいということは、 お金的にも効率がいいはず。

 
【最後に】スカンジナビアクルーズの印象的な訪問地

クルーズの何よりの楽しみは、寄港する先の観光だろう。 8泊9日という日程で、彩り豊かな多くの場所へ訪れることができたのはクルーズだから。 今、写真を見返しても、本当に効率的にできたなあと改めて思うのである。


1.Old town @ Tallin, Estonia

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2.Hermitage museum @St.Petersburg,Russia

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3.View from ferry@ Stockholm, Sweden

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4.Chocolatier cafe@Tallin, Estonia

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5.Silent church @ Helsinki, Finland

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6.Swedish Royal palace (conference room)@ Stockholm,Sweden

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7.Temppeliaukio Church(Rock church)@ Helsinki, Finland

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8.Ocean view@ Helsinki, Finland

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9.KGB museum @ Tallin, Estonia

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10.Market @ St. Petersburg

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11.Stockholm cafe @ Stockholm, Sweden

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12.Metro @ St. Petersburg, Russia

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13. Royal copenhagen @ Copenhagen, Denmark

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14. Carlesberg museum @ Copenhagen, Denmark

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